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ハリー・ベルトイア

Harry Bartoiar(1915−1978)


1915年、ハリー・ベルトイアは、北イタリアのウーディネに生まれ、1930年に家族とともにアメリカ合衆国に移民した。
1936年にデトロイト州のカス工科大学を卒業し、1937年には特待生としてクランブルック美術アカデミーで学んだ。
金属工房を同美術アカデミーに設立し、1939年から4年間、学部長として指導にあたった。
第二次世界大戦中は、イームズ夫妻と協同で作業を行い、イームズ夫妻の設計を実際に形にしていく重要な役割を果たした。
しかし、初期のイームズの家具には彼の手も入っているのだが、表に名前が出ることなく、方向性の違いなどもあり46年に別れることとなった。
1950年、ノール社(Knoll)の役員ハンス・ノル(Hans Knoll)の招きで、ノル社からスタジオなど自由な活動環境を提供されるという幸運があり、これまでの活動は52年の「ダイヤモンドチェア」などに結実した。
彫刻のようにどの方向から見ても美しく、機能だけでなく、形態と空間の研究が反映されたデザインである。
そして、この大成功を境に、その後は自分の時間を彫刻に奉げた。

代表作品:ダイヤモンドチェアー


ギャレット インテリア / Garret Interior



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